chateau-margaux-2015

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シャトー・マルゴー 2015|200周年、そしてポール・ポンタリエ最後の年

シャトー・マルゴーが、通常のラベルを外し、一つのヴィンテージのためだけに特別なボトルを造った。2015年が、その最初の年でした。

黒いボトルのガラスに直接施された、ゴールドとグレーのセリグラフィー。

そこに描かれているのは、1815年に完成したシャトーと、ノーマン・フォスターが手がけた新しい醸造施設です。

2015年は、シャトー・マルゴーにとって建築200周年の年であり、新施設が完成した年。

そしてもう一つ。

33年間にわたってシャトー・マルゴーのワイン造りに携わったポール・ポンタリエが最後に手がけたヴィンテージでもあります。

ボトルの下部には、その名とともに「Hommage à Paul Pontallier」の文字。

2015年は、ワインの出来だけではなく、シャトー・マルゴーの歴史そのものが重なった一本です。

収穫されたブドウの、わずか35%

2015年のグラン・ヴァンに使用されたのは、収穫全体の35%だけでした。

シャトー・マルゴー自身が、このレベルのヴィンテージとしては記録的に厳しい選別だったとしています。

ブレンドは、

カベルネ・ソーヴィニヨン 87%
メルロー 8%
カベルネ・フラン 3%
プティ・ヴェルド 2%

中心となるのは、やはりカベルネ・ソーヴィニヨン。

シャトーは2015年のカベルネについて、通常の集中力と繊細さに加え、例年以上の力強さを備えていたと記録しています。

「良い年だから多く造る」のではなく、良い年だからこそ、さらに選ぶ。

2015年の完成度を支えているのは、ヴィンテージだけではなく、この厳しい選別でもあります。

暑さと乾燥、その間に降った雨

2015年は春から乾燥し、6月から7月にかけては暑く乾いた天候が続きました。

一時は水不足が心配されるほどでしたが、8月にちょうど良いタイミングで雨が降り、ブドウの成熟を後押しします。

9月には再び乾燥。

暖かい昼と涼しい夜によって、糖度を高めながら酸を保ち、タンニンもゆっくりと成熟していきました。

赤ワイン用ブドウの収穫は、9月18日から10月6日

小粒で果皮の厚いブドウとなり、高いタンニン濃度を備えた年だったとシャトーは振り返っています。

シャトー・マルゴー自身が2015年を説明する際に引き合いに出したのは、2005、2009、2010

それぞれの年が持つ力強さ、厚み、繊細さを思わせながら、そこにシャトー・マルゴーらしい個性が重なったヴィンテージと位置づけています。

2015年だけ、ラベルがない

シャトー・マルゴーの2015年を手にしたとき、最初に目を引くのはボトルです。

通常の紙ラベルではなく、デザインを直接ガラスへプリントした特別仕様

シャトーが一つのヴィンテージのためにこうした専用デザインを用意したのは、これが初めてでした。

そこには三つの出来事が重なっています。

1815年に完成したシャトーの200周年

建築家ノーマン・フォスターによる新しい醸造施設の完成。

そして、ポール・ポンタリエへのオマージュ

単に豪華な限定ラベルを造ったわけではありません。

2015年という年に起きた出来事を、ボトルそのものに残しています。

ポール・ポンタリエ、最後のヴィンテージ

ポール・ポンタリエがシャトー・マルゴーに加わったのは1983年。

その後、長年にわたってワイン造りとシャトーの発展を支えました。

2015年は、彼が監督した最後のヴィンテージとなります。

翌2016年3月、ポンタリエは亡くなりました。

シャトー・マルゴー公式も現在、2015年を「ポール・ポンタリエが最後に監督したヴィンテージ」として明確に記しています。

だからこそ、ボトルに刻まれた「Hommage à Paul Pontallier」は、後から付け加えられた装飾ではありません。

彼が長年向き合ってきたシャトー・マルゴーの最後のヴィンテージに、その名前が残されています。

評価されたのは、特別なボトルだけではない

2015年は、その背景だけで注目されたワインではありません。

Decanterは100点、Wine Spectatorは99点を付けるなど、ワインそのものも非常に高く評価されています。

特に評価されているのが、果実の集中感と力強さを持ちながら、シャトー・マルゴーらしい香りの華やかさや繊細さを失っていない点です。

カベルネ・ソーヴィニヨン87%という高い比率。

わずか35%という厳しい選別。

そして長期熟成を見据えられる骨格。

記念のためだけにつくられたボトルではなく、記念すべき年に、ワインの出来も伴った。

2015年が特別視される理由は、そこにあります。

2015年という一本に残されたもの

建物の200周年。

新しい醸造施設の完成。

ポール・ポンタリエ最後のヴィンテージ。

そして、収穫の35%しか使わなかったグラン・ヴァン。

これだけの出来事が、一つのヴィンテージに重なることはそうありません。

だからシャトー・マルゴーは、2015年だけのボトルを造りました。

ワインを飲み終えた後にも、その年の記憶がボトルに残る。

シャトー・マルゴー 2015は、味わいだけではなく、シャトーの歴史まで一緒に収められたヴィンテージです。


シャトー・マルゴー 2015 / Château Margaux 2015

フランス・ボルドー|マルゴー|Premier Grand Cru Classé|赤ワイン|2015年|750ml

カベルネ・ソーヴィニヨン 87%|メルロー 8%|カベルネ・フラン 3%|プティ・ヴェルド 2%

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