根本硝子工芸・三代展 | 展示販売

戦後復興の中で創業し、現代に至るまで親子三代で江戸切子の新境地を切り拓いてきた根本硝子工芸。その初代・根本幸雄、二代目・根本達也、三代目・根本幸昇の作品世界を一堂に会し、伝統と創造が交錯する輝きの軌跡をご覧いただきます。

初代・幸雄氏は豪快な作風で伝統文様の粋を極め、多くの名品を遺しました。1959年に工房を創設し、江戸切子職人として初めて黄綬褒章を受章。皇室や総理府にも作品を献上し、その一部は美術館に所蔵されています。

二代目・達也氏は父の技を受け継ぎつつ、繊細な感性を発揮。難度の高いグラヴィール技法をも巧みに用いながら、その卓越した技術で大胆な曲線カットによる代表作「雫」など、伝統紋様と現代的モチーフを融合させた新たな意匠を次々と生み出します。

三代目・幸昇は祖父譲りの大胆さと父譲りの繊細さをその感性で融合。「工芸から藝術へ」をテーマに掲げ、江戸切子を現代芸術の域へ。妖艶な輝きを放つ独創的なカットワークによる作品には、数百万円に及ぶものもあり、江戸切子の未来を切り拓く芸術品として注目されています。

本展では、この三人の創意と技術の結晶である大物の作品を、一人2作品、合計6点展示・販売いたします。それぞれの作品に宿る時代の息吹、また三代をかけて変化する美の系譜を感じながら、根本硝子工芸が生み出す江戸切子の魅力をご堪能ください。

会期中は、二代目・根本達也、三代目・根本幸昇氏のインタビュー動画を店頭にて放映します。お二人の人となりも感じながら、お楽しみください。

根本硝子工芸・三代展の開催に伴い、三代目・根本幸昇氏のオールド・グラスが入荷しております。掲載したもの以外にも、今回初入荷となるデザインのものが多数ございます。今回の入荷は各種1脚のみとなりますので、ぜひお早めにお求めくださいませ。