
江戸切子 ロックグラス「向日葵」|伝統文様から咲く一輪|東亜硝子工芸
江戸切子 ロックグラス「向日葵」。
東京・大田区の工房、東亜硝子工芸が手がける江戸切子です。
細やかなカットを幾重にも重ね、グラスを上から覗いたときに一輪の向日葵が咲くように設計されています。
光を受ける角度によって表情を変えるクリスタルガラス。酒を注ぐための器でありながら、使わない時間にも眺めていたくなる存在感を備えています。
伝統文様「魚子」から生まれる向日葵

「向日葵」の特徴は、江戸切子の代表的な伝統文様のひとつである魚子(ななこ)を用いて、大輪の花を表現していることです。
魚子は、魚の卵が連なる様子をモチーフとした文様。細かな線を規則正しく交差させてつくる、一見するとシンプルな意匠ですが、その分、カットの間隔や深さなどに職人の技量が表れます。江戸切子協同組合も、魚子を「職人の技量が試される」文様として紹介しています。
「向日葵」では、この伝統的な文様をそのまま並べるのではなく、花という具象的なモチーフへと展開しています。
グラスを上から覗くと、底から側面へ広がるカットが重なり、向日葵の花が開いているように見える。
伝統文様を守りながら、現代的なひとつの景色へと変えているところに、この作品の面白さがあります。
東亜硝子工芸と鍋谷聰氏
東亜硝子工芸は、東京都大田区・蒲田で江戸切子を製作する工房です。
代表を務める鍋谷聰氏は、経済産業大臣指定の江戸切子伝統工芸士。
1993年に父・馨氏に師事し、カガミクリスタルでの勤務を経て、1996年に東亜硝子工芸へ入社しました。
2010年には伝統工芸士に認定されています。
カットによって変わる、光の表情

素材にはクリスタルガラスが使用されています。
細かなカット面に光が入ることで、グラスの内側と外側に反射が重なり、見る方向によって異なる表情が現れます。
同じカットでありながら、ガラスの色によって光の見え方が変わる。
一色を選ぶ楽しさはもちろん、複数の色を並べることで、それぞれの違いを楽しめる作品でもあります。
酒を味わうための、もうひとつの要素
酒器は、酒そのものの味を変えるためだけの道具ではありません。
手にしたときの重み、ガラス越しに見る酒の色、光を受けたカットの輝き。
そうした要素も含めて、一杯を過ごす時間を形づくります。
ウイスキーを注いでロックグラスとして使うのはもちろん、使い終えた後も工芸品としてその造形を楽しむ。
酒と日本の工芸をひとつの場所で楽しむという、今未が提案する酒器のあり方にも重なる作品です。
江戸切子 ロックグラス「向日葵」|東亜硝子工芸
日本・東京|江戸切子|ロックグラス|クリスタルガラス
伝統文様「魚子」を用い、大輪の向日葵を表現した東亜硝子工芸の江戸切子ロックグラスです。
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