竹鶴21年 ピュアモルトのボトルを手にする様子

竹鶴21年 ピュアモルトのボトルを手にする様子

竹鶴21年 ピュアモルト|終売となった熟成ジャパニーズウイスキー

ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝の名を冠した「竹鶴21年 ピュアモルト」。

余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所で育まれたモルト原酒をブレンドし、21年以上の熟成を経た原酒のみで構成された一本です。年数表記の竹鶴シリーズは2020年に終売となり、現在では流通する本数も限られています。

竹鶴21年 ピュアモルトとは

竹鶴ピュアモルトは、グレーンウイスキーを使用せず、複数の蒸溜所で造られたモルトウイスキーのみをブレンドした「ブレンデッドモルト」です。

ニッカではこれを「ピュアモルト」と呼び、竹鶴政孝が追求した「ブレンドによってウイスキーの完成度を高める」という考え方を象徴するシリーズとして展開されてきました。

「21年」という年数表記は、ブレンドに使用されている原酒のうち、最も若い原酒でも21年以上熟成されていることを意味します。

長期熟成原酒だけで構成するには相応の年月と原酒の蓄積が必要となるため、現在では希少性の高いジャパニーズウイスキーのひとつとなっています。

余市と宮城峡、二つの蒸溜所から生まれる個性

竹鶴シリーズの大きな特徴は、ニッカが持つ二つの蒸溜所の個性をひとつに重ねていることです。

北海道・余市蒸溜所では、現在も石炭直火蒸溜が用いられ、力強さやピートを感じさせる厚みのあるモルト原酒が生み出されています。

一方、宮城県仙台市に位置する宮城峡蒸溜所では、余市とは異なる環境と蒸溜方法から、華やかでやわらかく、果実を思わせる香りを持つモルト原酒が造られています。

性格の異なる二つの原酒を組み合わせることで、一つの蒸溜所だけでは表現できない複雑さと奥行きをつくり出す。

竹鶴21年は、ニッカが培ってきたブレンディングの思想を端的に感じられる一本です。

世界で評価された竹鶴21年

竹鶴21年 ピュアモルトは、国際的なウイスキー品評会でも高く評価されてきました。

World Whiskies Awards(WWA)では、ブレンデッドモルトのカテゴリーにおいて世界最高賞を複数回受賞するなど、日本国外でもその品質が認められています。

現在ではジャパニーズウイスキーが世界各地で知られるようになりましたが、竹鶴21年は、その評価が世界へ広がっていった時代を代表する銘柄のひとつでもあります。

竹鶴21年の味わい

長期熟成による豊かな香りと、余市・宮城峡それぞれのモルト原酒が持つ個性が重なります。

熟した果実やレーズンを思わせる甘み、穏やかなウッディさ。その奥に、余市由来のピートを思わせるスモーキーなニュアンスが静かに現れます。

21年以上という時間によって酒質には丸みが生まれ、口当たりは滑らか。複数の香味が重なりながら、長く穏やかな余韻へと続いていきます。

まずはストレートで。少量の加水によって、さらに香りの広がりを確かめるのもひとつの楽しみ方です。

終売、そして現在

竹鶴17年、21年、25年をはじめとする年数表記の竹鶴シリーズは、長期熟成原酒の不足などを背景に、2020年に終売となりました。

現在販売されている「竹鶴ピュアモルト」は年数表記を持たない商品としてその名を受け継いでいます。

一方、すでに生産を終えた竹鶴21年は、新たに市場へ供給されることのない旧ボトルとなりました。

長い年月を経た原酒そのものの希少性に加え、ひとつの時代のニッカを知ることのできる存在でもあります。

同じく終売となった竹鶴25年とあわせて、ニッカの熟成原酒とブレンディングの歴史を比較してみるのも興味深いところです。


竹鶴21年 / Taketsuru 21 Years Old

ニッカウヰスキーの余市・宮城峡、二つの蒸溜所のモルト原酒から造られた竹鶴21年 ピュアモルト

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