山崎25年 新型|2021年に再設計された、3種の樽による25年熟成

2021年、山崎25年はその原点へ立ち返るように再設計されました。

サントリー シングルモルトウイスキー 山崎25年は、ミズナラ樽、スパニッシュオーク樽、アメリカンオーク樽で25年以上熟成した希少なモルト原酒を厳選し、ブレンドした長期熟成シングルモルトです。

流通市場で「新型」「新ボトル」と呼ばれる現行仕様は、2021年にサントリーが公式にリフォーミュレートした山崎25年。旧来のスタイルとは異なり、3種類の樽由来の個性を重ね、より「山崎らしい」多層的な香味を目指して再構築されています。

2021年、山崎25年は再設計された

2021年、サントリーは山崎25年のリフォーミュレーションを発表しました。

当時のチーフブレンダー福與伸二氏は、山崎というシングルモルトの原点に立ち返り、アメリカンオーク、スパニッシュオーク、ミズナラという3種類の樽で25年以上熟成した原酒を組み合わせることで、山崎の特徴である多層的な香りと味わいをより明確に表現しています。

つまり「新型」とは単なるラベル変更ではなく、現在の山崎25年へつながる香味設計そのものの再構築を指す点が重要です。

25年以上熟成した、3つの樽の個性

現行の山崎25年を支えるのは、すべて酒齢25年以上の希少なモルト原酒です。

ミズナラ樽からは、伽羅や白檀を思わせる高貴な香木のニュアンス。

スパニッシュオーク樽とアメリカンオーク樽からは、熟した果実の甘さや豊かな樽香。

それぞれを一方向に強く押し出すのではなく、ミズナラの香木、果実の熟度、甘み、酸味、ほろ苦さを重ねることで、長い熟成期間を感じさせながらも複雑さのあるバランスへ仕上げられています。

ブラックベリー、オレンジマーマレード、伽羅、蜂蜜

サントリー公式のテイスティングノートでは、色は明るい赤銅色。

香りには、熟した果実、オレンジマーマレード、伽羅・香木。

味わいには、濃厚な甘み、蜂蜜、かすかな薫香、ほろ苦さ。

口中ではまろやかな甘みが大きく広がり、その後に深みのある酸味とほろ苦さが現れ、最後はミズナラを思わせるオリエンタルな香木の余韻へとつながります。

2021年の海外公式発表では、干し柿、温州みかん、柚子、生姜、白檀、香のようなスパイスも表現されており、単純な甘さだけではない複雑さが示されています。

山崎1984を着想源に、ミズナラを再び中心へ

福與氏が2021年の山崎25年を再設計する際、着想源の一つとなったのが「山崎1984」です。

山崎1984は、2010年のInternational Spirits Challengeで全部門最高賞「Supreme Champion Spirit」を受賞したことで知られるボトル。

福與氏は、この1984年ヴィンテージを振り返りながら、山崎の核となるミズナラ樽原酒の深さを改めて前面に出し、アメリカンオークとスパニッシュオークを重ねることで現在の山崎25年を構築しました。

年間生産は千数百本。極めて限られた25年熟成

山崎25年の年間生産本数は千数百本とされています。

25年以上熟成した原酒そのものが極めて限られるうえ、ミズナラ、スパニッシュオーク、アメリカンオークのそれぞれから選び抜いた原酒を必要とするため、生産量はごく少量です。

長期熟成そのものよりも、「25年以上経った原酒の中から、山崎25年に必要な香味を持つものだけを選び出す」ことに、このボトルの希少性があります。

越前和紙のラベルまで、現行仕様の一部

2021年に再設計された山崎25年では、ボトルのラベルにも日本の素材が用いられています。

ラベルには楮100%の手漉き越前和紙を使用。木の板の上で時間をかけて乾燥させる伝統的な方法によって仕上げられています。

ウイスキーの中身だけでなく、ミズナラ、和紙、手仕事といった日本的な要素をボトル全体で表現している点も、現行仕様の山崎25年を特徴づけています。

2023年、ISC全部門最高賞へ

現行の山崎25年は、2023年のInternational Spirits ChallengeでSupreme Champion Spiritを受賞しました。

ウイスキーだけでなく、同コンペティションに出品された全酒類の中から選ばれる最高賞です。

2021年の再設計からわずか数年後に獲得したこの評価は、ミズナラ、スパニッシュオーク、アメリカンオークを組み合わせる現在の山崎25年の完成度を象徴する受賞の一つです。

サントリー シングルモルトウイスキー 山崎25年

日本|大阪府・山崎蒸溜所|シングルモルト・ジャパニーズウイスキー|酒齢25年以上|ミズナラ樽・スパニッシュオーク樽・アメリカンオーク樽|700ml|43%|原材料:モルト|年間生産 千数百本

香木のようなミズナラ、熟した果実、濃厚な甘み、酸味、ほろ苦さ。2021年に「山崎らしさ」を改めて見つめ直し、25年以上熟成した3種類の樽原酒によって再構築された、現行の山崎25年です。

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