軽井沢 1980/2013 33年 “Pourquoi faut-il?”|#4556、225本限定のLMDWボトリング

1980年3月に蒸溜され、33年後の2013年7月に瓶詰めされた、わずか225本の軽井沢。

Karuizawa 1980/2013 33 Year Old “Pourquoi faut-il?”は、閉鎖した軽井沢蒸留所の原酒を、フランスのLa Maison du Whisky向けに瓶詰めしたシングルカスク・シングルモルトです。

使用されたのはシェリーバット #4556。

1980年3月蒸溜、2013年7月瓶詰め、33年熟成。カスクストレングスの60.3%で、ボトリング本数は225本のみです。

1980年3月から2013年7月まで、33年

この一本の核となるのは、明確なヴィンテージと単一樽です。

1980年3月に軽井沢蒸留所で蒸溜された原酒を、シェリーバット #4556で33年間熟成。2013年7月に瓶詰めされました。

複数の樽を組み合わせて味わいを整えるのではなく、一つの樽が33年間にわたって歩んだ変化を、そのままボトルへ移したシングルカスクです。

225本限定、60.3%のカスクストレングス

カスク #4556から瓶詰めされたのは、わずか225本。

アルコール度数は60.3%。加水によって一般的なボトリング度数へ整えるのではなく、樽から取り出した原酒の個性を強く残すカスクストレングスでリリースされています。

33年という長い熟成期間を経ても高い度数を保っていることも、この樽が持つ密度を感じさせる要素の一つです。

La Maison du Whiskyのために瓶詰めされた4本

“Pourquoi faut-il?”は、2013年にLa Maison du Whisky向けに用意された4本のアーティストラベル・ボトリングの一つです。

同じ構成には、1980年蒸溜の“J’avance vers le futur”、1981年蒸溜の“Prendre le rythme”、“En Soi”が存在します。

4本はそれぞれ異なる樽、熟成年数、アルコール度数を持ちながら、2013年7月に瓶詰めされ、軽井沢という一つの蒸留所を異なる角度から切り取っています。

“Pourquoi faut-il?”という作品名

“Pourquoi faut-il?”はフランス語で、直訳すれば「なぜ〜しなければならないのか?」といった問いを含む表現です。

この4本のラベルを手がけたのは、日本人アーティスト山田 夕香氏。

希少なウイスキーそのものだけでなく、作品名とアートワークによって一本ごとの個性を与えた点も、このLMDW向けリリースの大きな特徴です。

なお、“Pourquoi faut-il?”は4本全体のシリーズ名ではなく、このカスク #4556に付けられた作品名として捉えるのが正確です。

シェリーバットが生んだ、乾いた煙と濃い果実

過去のテイスティング記録では、香りに煙、プーアル茶、スパイス、ダークチョコレート、オレンジ、ドライフルーツ。

味わいには、イチジク、濃い果実、タンニン、古い煙、鉱物感が挙げられています。

一般的にイメージされる甘く濃厚なシェリー樽熟成だけではなく、乾いたミネラル感や少し austere な煙が重なることが、この樽の個性として評価されてきました。

フィニッシュは非常に長く、レザー、モカ、クルミ、濃色果実へと続く複雑な余韻が記録されています。

閉鎖後に世界的評価を高めた軽井沢

軽井沢蒸留所は、長野県・浅間山南麓の御代田町で1950年代に始動した蒸留所です。

2000年前後に生産を終え、その後蒸留所は閉鎖。残された樽は、閉鎖後になってシングルカスクを中心に次々と瓶詰めされ、海外市場で軽井沢の名を大きく高めていきました。

“Pourquoi faut-il?”も、蒸留所が稼働していた1980年に生まれた原酒が、閉鎖後の2013年になって初めて一本の作品として世に出たボトルです。

軽井沢がまだ現役蒸留所として流通していた時代の姿については、今未の「軽井沢15年」の記事でもご紹介しています。

同じ1980年、もう一つの33年

4本のLMDWボトリングの中には、同じ1980年蒸溜・33年熟成の“J’avance vers le futur”も存在します。

ただし、こちらはカスク #6431のエクス・バーボン樽で、62.1%、124本限定。

同じ年に蒸溜され、同じ33年を経ても、樽が違えば全く別の表情になる。シングルカスクの面白さを、対になるように示す二つの1980年でもあります。

Karuizawa 1980/2013 33 Year Old “Pourquoi faut-il?”

日本|長野県・軽井沢蒸留所|シングルモルト・ジャパニーズウイスキー|Distilled March 1980|Bottled July 2013|33年熟成|Sherry Butt #4556|700ml|60.3%|Cask Strength|225本限定|La Maison du Whisky向け

1980年から33年、シェリーバット #4556という一つの樽だけが重ねた時間を、225本に分けた限定ボトリング。軽井沢の長期熟成原酒、閉鎖蒸留所の歴史、そしてYuuka Yamadaによるアートワークが一つに重なった、2013年の象徴的なリリースです。

今未でのお取り扱いについて

今未は、現行品だけでなく、閉鎖蒸留所の希少なジャパニーズウイスキーや長期熟成ボトルも取り扱う専門店です。店舗での商品取扱状況については、今未 銀座店・今未 心斎橋店の店頭、またはお問い合わせよりご確認ください。

※希少な限定ボトルのため、在庫状況は随時変動します。