アルマン・ルソー シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ 2017|1.42haが映すフィネスとミネラル

シャンベルタンの力強さに対し、クロ・ド・ベーズはより繊細で、よりミネラルに寄る。

アルマン・ルソー シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ グラン・クリュ 2017は、ジュヴレ・シャンベルタンを代表する造り手、Domaine Armand Rousseauが手がける特級畑ワインです。

2017年は、赤いチェリーやラズベリー、花、スパイスの華やかさと、クロ・ド・ベーズらしいミネラル感、細かなタンニンが高く評価されたヴィンテージ。力強さを持ちながらも、アルマン・ルソーらしい透明感と緻密さが際立ちます。

630年から続く、クロ・ド・ベーズ

クロ・ド・ベーズの歴史は、シャンベルタンよりも古く、630年まで遡ります。

当時のブルゴーニュ公から土地を与えられたベーズ修道院の修道士たちが畑を開墾し、ブドウを植えたことが、この特級畑の始まりとされています。

現在も古い石垣に囲まれた「clos」としての姿を残し、ジュヴレ・シャンベルタンを象徴するグラン・クリュの一つとして知られています。

アルマン・ルソーは、クロ・ド・ベーズに1.42haを所有

アルマン・ルソーがクロ・ド・ベーズに所有する区画は、合計1.42ha。

ドメーヌ公式によると、所有するのは2区画で、そのうち大きな区画は畑の上部に位置します。

上部は石が多く、石灰質に富んだ土壌。クロの中ほどでは、バジョシアン期の石灰岩と泥灰土が現れ、場所によって土壌の表情が変化します。

この高い石灰質と複雑な地層が、クロ・ド・ベーズの繊細さ、ミネラル感、長い余韻につながります。

「シャンベルタンの女性的な顔」

アルマン・ルソーは、クロ・ド・ベーズをしばしば「シャンベルタンの女性的な顔」と表現しています。

同じジュヴレ・シャンベルタンの最高峰でありながら、シャンベルタンがより豊かで力強いのに対し、クロ・ド・ベーズはより繊細でミネラル感があり、フィネスに富むという違いがあります。

公式の表現でも、赤系果実と東洋系スパイスを中心とした複雑な香り、深い色調、滑らかな質感、長い余韻が特徴として挙げられています。

2017年|赤果実と花、精密さが際立つヴィンテージ

2017年のクロ・ド・ベーズは、若い段階からダークチェリー、ラズベリー、プラム、バラ、スミレといった果実と花の香りが評価されています。

そこに、紅茶、カカオ、甘いスパイス、大地、鉄を思わせるニュアンスが重なります。

2017年らしい魅力は、濃さだけに頼らず、果実の鮮度、香りの立ち上がり、酸のバランス、タンニンの細かさが一体になっていることです。

力強さとフィネスが同居する口当たり

口中では、クロ・ド・ベーズらしい豊かなボリュームを持ちながら、輪郭は非常に精密。

評論では、熟した果実の密度に加えて、細かなタンニン、伸びのある酸、長いミネラルの余韻が繰り返し評価されています。

アルマン・ルソーのワインに共通する「力強いのに重くない」という感覚が、2017年のクロ・ド・ベーズにも明確に表れています。

100%新樽。それでも樽だけが前に出ない

アルマン・ルソーでは、シャンベルタンとクロ・ド・ベーズを最上位のキュヴェとして扱い、非常に高い比率で新樽を使用します。

2017年のクロ・ド・ベーズについても、評論記録では100%新樽での熟成が確認されています。

若いうちは樽由来の杉、カカオ、スパイスが感じられるものの、果実とミネラルの密度が十分にあるため、時間とともに樽香が溶け込み、より複雑な表情へ変化していきます。

評価は94〜98点。長期熟成を前提とする一本

2017年は、複数の主要評論家から非常に高い評価を受けています。

John Gilmanは98点、BurghoundとDecanterは96点、Vinousも瓶詰め後の評価で94点。

媒体によってニュアンスは異なるものの、共通して評価されているのは、華やかな香り、精密なタンニン、長い余韻、そして熟成によってさらに複雑さを増すポテンシャルです。

市場情報では、2026〜2050年、あるいは2028〜2050年といった長い飲み頃が想定されています。

シャンベルタンとの違いを楽しむ

同じアルマン・ルソーの最高峰として、クロ・ド・ベーズと並んで語られるのがシャンベルタンです。

今未では、「アルマン・ルソー シャンベルタン 2022」もご紹介しています。

シャンベルタンがより骨格と力強さを前面に出すのに対し、クロ・ド・ベーズは花、赤果実、スパイス、ミネラルを繊細に重ねる。隣接する二つのグラン・クリュを比べることで、アルマン・ルソーが表現するテロワールの違いがより鮮明に見えてきます。

アルマン・ルソー シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ グラン・クリュ 2017

フランス|ブルゴーニュ|コート・ド・ニュイ|ジュヴレ・シャンベルタン|Chambertin-Clos de Bèze Grand Cru|Domaine Armand Rousseau|Pinot Noir 100%|Vintage 2017|750ml|赤ワイン

630年から続くクロ・ド・ベーズ、アルマン・ルソーが所有する1.42ha、そして2017年の鮮やかな赤果実と花、緻密なタンニン。力強さとフィネスを同時に備えた、ブルゴーニュを代表するグラン・クリュです。

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