
BEAU PAYSAGE Tsugane La Montagne 2023|標高約800m、津金のメルロー
標高約800mの山梨・津金で、メルローだけを使って造られる一本。
BEAU PAYSAGE Tsugane La Montagne 2023は、岡本英史氏が山梨県北杜市津金で育てたメルローから生まれる赤ワインです。
ボー・ペイサージュの始まりもメルローでした。岡本氏は津金の土地を開墾し、1990年代末にメルローを植樹。1999年ヴィンテージを初めてリリースしています。「La Montagne」は、その原点に最も近いキュヴェのひとつです。
標高約800m、昼夜の寒暖差が大きい津金

ボー・ペイサージュがあるのは、山梨県北杜市津金。
畑は標高約800mの高地にあり、夏でも夜は涼しく、昼夜の寒暖差が大きい環境です。
岡本氏は過去のインタビューで、この寒暖差をブドウに味の濃さや凝縮感を与える重要な条件のひとつとして挙げています。
日本のワイン産地として知られる山梨の中でも、津金は標高の高さを生かした冷涼な環境を持つ場所。メルローに熟度だけでなく、酸や輪郭を残しやすいことが、この土地の大きな特徴です。
ボー・ペイサージュの原点は、メルロー
岡本英史氏は、山梨大学大学院でワイン造りを学び、勝沼のワイナリー勤務を経て独立しました。
理想の畑を探した末に津金へたどり着き、最初に植えたのがメルローです。
1999年ヴィンテージの初リリース当時、中心にあったのもメルロー100%のワイン。後にシャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンなどへ栽培品種を広げていきますが、La Montagneはボー・ペイサージュの出発点を現在へつなぐ存在です。
世界の評論家が、日本ワインを見る目を変えた
La Montagneの存在を語るうえで象徴的なのが、2009年ヴィンテージです。
ワイン評論家ニール・マーティンは2023年、Vinousで2009年のTsugane La Montagneを取り上げ、日本ワインに対する自身の見方を変えた一本として高く評価しました。
そこで紹介されたのは、メルロー100%、有機的な畑仕事、手作業での除梗、バスケットプレス、温度管理に頼らない発酵、樽熟成、清澄・濾過を行わない瓶詰めという、非常に手仕事の比重が大きいワイン造りです。
これは2009年ヴィンテージについて記録された内容ですが、La Montagneが国際的にも注目されるようになった理由を理解する重要な手がかりです。
約3haという、小さな畑から
ボー・ペイサージュの畑は、全体でもおよそ3ha。
大規模な生産を行うワイナリーではなく、岡本氏自身が栽培と醸造の両方を担い、畑とワインの距離をできる限り近く保っています。
流通量が少なく、市場で見かける機会が限られるのも、ブランド戦略として希少性をつくっているからではなく、そもそもの畑と生産規模が小さいためです。
「美しい風景」という名前
BEAU PAYSAGEは、フランス語で「美しい風景」を意味します。
岡本氏のワイン造りで中心にあるのは、醸造技術を前面に出すことではなく、津金という土地で育ったブドウをできる限りそのままワインへつなげることです。
La Montagne 2023も、派手な濃縮感や強い樽香を見せるためのメルローではなく、津金の標高、寒暖差、そしてその年のブドウを一本の中に残すことに重心が置かれています。
Tsugane La Montagne 2023
日本|山梨県北杜市津金|赤ワイン|メルロー100%|2023年|750ml|11.5%
標高約800mの津金で、ボー・ペイサージュの原点であるメルローを単一品種で表現するLa Montagne。1999年の初リリースから続く系譜を、2023年という一つの収穫年で見る一本です。
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