
シャトー・パルメ 1995|メルロ51%、太陽に恵まれたマルゴーのヴィンテージ
51%のメルロが、マルゴー第3級シャトーに独特のふくらみと艶を与えた1995年。
Château Palmer 1995(シャトー・パルメ 1995)は、マルゴーの名門シャトーが手がけたグラン・ヴァン。
ブレンドはメルロ51%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、プティ・ヴェルド9%です。
1995年は、シャトー自身が「太陽とメルロのヴィンテージ」と表現するほど、暑く乾燥した夏に恵まれた年。熟した果実の密度と豊かな香りを持ちながら、パルメらしい柔らかな質感とエレガンスを備えた一本です。
1855年格付、第3級。マルゴーを代表するシャトー

シャトー・パルメは、ボルドー左岸・マルゴーを代表するシャトーの一つです。
1855年のメドック格付ではTroisième Cru Classé(第3級)に選ばれました。
一方で、その名声は格付の数字だけでは語れません。パルメは古くから、マルゴーらしい華やかさと繊細さに、豊かな肉付きとベルベットのような質感を重ねる独自のスタイルで知られてきました。
カベルネだけではない。メルロが形づくる「パルメらしさ」
メドックの名門シャトーではカベルネ・ソーヴィニヨンが圧倒的な比率を占めることが多い中、パルメはメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンをほぼ同等に重視することで知られています。
シャトー公式も、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロをほぼ同量に、そこへ少量のプティ・ヴェルドを加えることをパルメのスタイルの核として説明しています。
メルロがもたらす丸み、肉厚さ、柔らかな口当たり。そこへカベルネの骨格とプティ・ヴェルドのスパイス感が重なることで、パルメ特有の華やかさと艶が生まれます。
1995年|半世紀でも屈指の暑く乾燥した夏
1995年は、早い生育と乾燥した夏が特徴でした。
4月から好天が続き、満開は6月4日。平年より約10日早い進行でした。
6月、7月、8月は、シャトーの記録でも半世紀で最も暑く乾燥した夏の一つ。7月20日と25日には37℃を記録し、3か月の降水量はわずか89mmでした。
8月には高温と乾燥でブドウ樹にストレスがかかり、成熟は一時的に鈍化します。
しかし9月に入ると雨と涼しさが戻り、ブドウの健全な状態を保ちながら成熟が再び進行。雨による大きな希釈も起こらず、各品種を最適な熟度で収穫することができました。
9月18日から10月2日。メルロ51%の1995年
1995年の収穫期間は9月18日から10月2日。
最終的なブレンドは、メルロ51%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、プティ・ヴェルド9%。
メルロが過半数を占めるこの構成は、パルメの中でも1995年の性格をよく表しています。
暑く乾いた夏によって果実は豊かに熟し、9月の雨によって成熟のバランスが整えられた結果、凝縮感としなやかさを両立したワインとなりました。
シャトー自身が「地中海的」と呼ぶ、太陽のヴィンテージ
シャトー・パルメは1995年を、「太陽とメルロのヴィンテージ」と表現しています。
さらに公式ヴィンテージ資料では、「Mediterranean — sunny and Latin」と表現。
それは、1995年が単に暑かったという意味ではありません。
十分に熟した果実、豊かな糖度、肉厚な質感、そして明るく開放的な香り。そうした要素が、マルゴーの繊細さと結びついたことを示す表現です。
花、果実、スパイス。絹とベルベットのような質感
パルメのグラン・ヴァンを特徴づけるのは、花、果実、スパイスが重なり合う香りと、滑らかな質感です。
シャトー自身はそのテクスチャーを、「シルク」「レザーの気品」「ベルベットのような柔らかな触感」と表現しています。
1995年は、そうしたパルメの基本的な個性に、ヴィンテージ由来の果実の厚みと凝縮感が加わった年。
長い熟成を経た現在では、若い頃の果実味だけでなく、スパイス、ドライフラワー、革、土、葉巻を思わせる第三アロマが重なりやすい段階にあります。
20〜22か月の長期熟成が整える、パルメの質感
シャトー・パルメでは、グラン・ヴァンを20〜22か月にわたり樽とフードルで熟成させます。
シャトーが重視するのは、樽香を前面に出すことではなく、土壌が持つメッセージを時間によってワインへ定着させること。
果実、タンニン、樽が長い熟成によって馴染むことで、パルメを象徴する丸みと柔らかさが形成されます。
Château Palmer 1995
フランス|ボルドー|マルゴー|Troisième Cru Classé|Merlot 51%・Cabernet Sauvignon 40%・Petit Verdot 9%|赤ワイン|Vintage 1995|収穫 9月18日〜10月2日|750ml
暑く乾燥した1995年の夏と、パルメを象徴する高いメルロ比率。豊かな果実、肉厚な質感、マルゴーらしい華やかさが重なる、シャトー自身が「地中海的」と表現するヴィンテージです。
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