今未店内に並ぶScreaming Eagle Sauvignon Blanc 2012とCabernet Sauvignon 2008

今未店内に並ぶScreaming Eagle Sauvignon Blanc 2012とCabernet Sauvignon 2008

スクリーミング・イーグル|カベルネ2008と、わずかに造られた白2012

今回、店頭に並んだのは Screaming Eagle Cabernet Sauvignon 2008Screaming Eagle Sauvignon Blanc 2012 の2本。

同じ畑から生まれながら、まったく異なる立ち位置を持つ2本です。

1992年、わずかなカベルネから始まった

スクリーミング・イーグルの始まりは1986年。

ジーン・フィリップスがナパ・ヴァレーのオークヴィルに土地を取得し、当初は収穫したブドウの多くを周辺のワイナリーへ販売していました。

その中からカベルネ・ソーヴィニヨンを選び、自らのワインとして仕込んだのが1992年ヴィンテージです。

初代ワインメーカーはハイジ・バレット。

最初のヴィンテージからロバート・パーカーが99点を与えたこともあり、小規模なワイナリーは短期間でカリフォルニアを象徴する「カルトワイン」のひとつとなりました。

特徴的なのは、その後も生産量を大きく増やしてこなかったこと。

高い評価だけではなく、造られる本数そのものが限られていることも、スクリーミング・イーグルという存在を形づくってきました。

2008年、低収量から生まれたカベルネ

2008年のナパ・ヴァレーは、春の霜によって収量が大きく減少した年でした。

その後は比較的暖かな生育期となり、Screaming Eagle Cabernet Sauvignon 2008は、通常よりも色調が深く、豊かなボディを持つヴィンテージになったとWine Advocateは記録しています。

評論家の評価では、

Stephen Tanzer 96点
Wine Advocate 95点
Wine Spectator 94点

などを獲得。

ブラックベリーやカシス、スミレ、グラファイト、リコリス。

濃密さを持ちながら、スクリーミング・イーグルらしい滑らかなタンニンと精密さが評価されています。

2008年は、非常に華やかなヴィンテージの陰に隠れがちですが、低収量という条件から生まれた、力強さのあるスクリーミング・イーグルとして見ると面白い一本です。

そして2012年、白が現れた

スクリーミング・イーグルの歴史は、長くカベルネ・ソーヴィニヨンを中心に築かれてきました。

そこへ加わったのがSauvignon Blancです。

2012年にはソーヴィニヨン・ブランが限定的にリリースされ、複数の専門資料ではこの年の生産量を約50ケースと記録しています。

通常のScreaming Eagle Cabernet Sauvignon自体が年間数百ケース規模のワインですが、その白はさらに少ない。

Christie’sも後年のオークションで、Screaming Eagle Sauvignon Blanc 2012を**“EXTREMELY RARE SAUVIGNON BLANC”**として扱っています。

希少さだけを目的に造られたというより、

赤ワインで評価を確立したワイナリーが、自らのオークヴィルの畑から白をどのように表現するのか。

そこが、この2012年の興味深いところです。

2エーカーほどの小さな区画から

Sauvignon Blanc 2012に使われたブドウは、スクリーミング・イーグルの畑の中でもごく小さな区画から収穫されたと記録されています。

WineBidでは、約2エーカーのソーヴィニヨン・ブラン区画から造られたワインとして紹介されています。

スクリーミング・イーグルの赤がカベルネ・ソーヴィニヨンを中心としてワイナリーの名声を築いてきたのに対し、白はその陰に隠れるような存在です。

ボトルデザインも対照的です。

Cabernet Sauvignonの深い赤いキャップに対して、Sauvignon Blancは白。

しかし中央には、どちらにも同じ鷲のラベルが置かれています。

今回の写真で2本を並べると、

「Screaming Eagle」というひとつのワイナリーが持つ、赤と白の両極

がよく分かります。

希少な白と、ブランドを築いた赤

Screaming Eagle Cabernet Sauvignon 2008は、ワイナリーの中心にある一本。

Sauvignon Blanc 2012は、その歴史の中では極めて小さな存在です。

だからこそ、この2本を一緒に見る意味があります。

1992年のカベルネから始まり、ナパを代表するカルトワインへ。

そして20年後の2012年、ごく少量のソーヴィニヨン・ブランが加わった。

スクリーミング・イーグルを「高価なカベルネ」という一言だけでは見えないところまで知ることのできる2本です。


Screaming Eagle Sauvignon Blanc 2012

アメリカ・カリフォルニア|ナパ・ヴァレー|オークヴィル|白ワイン|ソーヴィニヨン・ブラン|2012年|750ml

2012年に極めて少量がリリースされたスクリーミング・イーグルのソーヴィニヨン・ブラン。専門資料では約50ケースの生産と記録されています。

Screaming Eagle Cabernet Sauvignon 2008

アメリカ・カリフォルニア|ナパ・ヴァレー|オークヴィル|赤ワイン|カベルネ・ソーヴィニヨン主体|2008年|750ml

春の霜によって収量が減少した2008年。豊かな果実と深みを備えたヴィンテージとして高く評価されています。

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